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安心感や居心地を重視した、自然で無理のない設計を

はじめまして、安藤造園代表の安藤です。ホームページをご覧いただきありがとうございます。

ここでは、私が庭作りに際して考えていることをお話したいと思います。

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1.設計の基本

まず、造園設計に関しては洗練されすぎたデザイン、緊張感のあるデザインというのは好ましくないのではないかと思っています。

商業施設や美術館の庭となるとまた話が違うのですが、個人の住宅において庭というのはまさしく日常生活の場ですから、安心感や居心地の良さを感じられる空間であることが大切です。

そのためには、シンプルで飽きのこないデザイン、住まう人の生活に違和感なく溶け込む設計が必要だと考えています。

ただ、余りシンプルすぎても面白みに欠けてしまいますし、そこは少しワクワクするような遊び心も忘れないようにしたいものです。

 

2.必然の組み合わせ

おおまかな方向性は以上ですが、実際に現場に立ってみると「必然的にそうなる」という部分が出てきます。​​

具体的には、よく使う動線が土のままで雨が降るとグチャグチャになって困るとか、リビングの掃出し窓が道路から丸見えで落ち着かないとか、北側の隣地との間が草だらけになって手に負えない、などです。

そのような機能的な部分は快適性に直結しますので、優先的に考えます。

「必然的にそうなる」が幾つか組み合わさると設計の骨格が出来上がってしまうものです。

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3.好ましい素材

​設計において大切なことがもう1つ、それは素材の選定です。

庭作りに使う素材は庭の構成要素そのものですので、よく考えて選ぶ必要があります。

私が作りたいと思っている庭は、自然素材と相性が良いと思っています。​

一口に自然素材と言っても明確な線引は難しいですね。

植物はもちろん、木材、石材、竹、などは誰もが思い浮かべるものでしょうか。

瓦、レンガは人工物ですが自然素材に含めて良いと思います。

金属はどうでしょう?もちろん人工物ですが、鉄の錆びや真鍮のくすみ、銅の緑青の風合いは美しく、風景と調和します。

​一方、同じ金属でもアルミは庭にあると浮いてしまいます。

エクステリアメーカーのフェンスに多用されますが、経年変化が少なくいつまでもピカピカで気恥ずかしいのと、部材が薄いので建物を含めて庭全体を見た時に軽薄さが気になります。

もう一つ、エクステリア製品によく見る素材に樹脂があります。

比較的新しい素材で、アルミのピカピカ感と軽薄感はクリアしています。

主に木目調の部材でフェンスやデッキに用いられますが、どうしてもフェイク感が強くて好きになれません。石油製品を大量に使うことにも違和感があります。

ただ、エクステリア製品の持つ耐久性は自然素材にはないメリットですので、特に樹脂素材については今後リサイクルの過程が明示されるようになれば検討しても良いかもしれません。

コンクリートにも言及させてください。

その起源は古く、建築素材としてローマ帝国時代から用いられていたそうです。

長期間風雨に晒されると表面がうっすら削られて、なかなか良い雰囲気になってきます。

洗い出しや表面加工でナチュラルな質感を表現できますし、シンプルに金ゴテで仕上げても清潔感のある現代的な仕上がりになります。

人工物の象徴のように扱われるコンクリートですが植物との相性は良く、石材と組み合わせるなどアレンジも効きます。​​​​

積極的に使える素材ですが、近年よく見るようになった、「石貼りやレンガ敷きのように見えるコンクリート」は人工物感が強いので避けたほうが無難です。​​​

4.庭のある暮らし

 

ここまで、設計について思うことを書き出してみました。

ではなぜ庭を作るのか?と問われたら、日々の暮らしをより良いものにしたいから、というのが一番の理由です。

 

植物を育てていると小さな驚き、発見、感動が沢山あります。

咲いた花をじっくり観察してみると、その繊細で精巧な作りは神秘的にさえ感じます。

秋の紅葉、どうしたらあのような複雑な色合いになるのでしょう?

冬の裸木から新緑が一斉に芽吹いていく過程は、本当に魔法のようです。

日々日常の中で五感を刺激され、心地よく心動かされる暮らしというのは、とても豊かな暮らしなのだと思います。

植物は生き物ですので、なかなか思い通りになりません。

でも少し気にかけてあげて、手をかけてあげれば必ず答えてくれます。

そうして出来上がっていく庭は、あなただけでなく道行く人の目も楽しませてくれます。

庭に緑が増え、町に緑が増え、そこに暮らす人たちが皆豊かな気持ちになれる。

​そんな好循環のきっかけになれたら、この上なく幸せです。

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 自分の身の丈に合った暮らしを、自分のペースで紡いでいく。

そのためには庭に何が必要なのかをしっかりと考え、住宅や周辺環境に合わせて過不足なく適切に配置する。

自然な、無理のない設計になるように心がけています。

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代表

​安藤 洋平

対応可能エリア

施工範囲は上田市及び周辺市町村(長野、軽井沢、御代田、佐久、東御、小諸)です。 ※エリア外の場合、移動の経費等でどうしても割高になってしまいますが、ご相談いただけたら個別に対応します。

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